引っ越し関係のトラブルで多いのが
「料金」にまつわること。
特に引っ越しに慣れていない方が思うのが
「見積もりの時に提示された金額より多めに請求されやしないか」ということ。
このような事態になってしまってから「お金がない」となってしまっては困ってしまいます。
「見積もり金額は決定額でそれ以上の金額は請求しない」と宣伝している業者さんもいますが、当然例外も出てきます。
せっかくの引っ越しをトラブルで台無しにしない為にも以下のことに注意しましょう。
見積もり金額より高く請求されたら
一概には言えませんが、見積もり金額よりも高い金額を請求されてしまった場合、「自分側」に責任がある場合が多いようです。
ついつい「悪徳業者に引っかかったのか」ととっさに感じてしまうかもしれませんが、
まずは自分の行動が正しかったか見直す必要があります。
具体的には次のようなことが原因のようです。
【1. 見積もりの時より明らかに荷物が増えている】
引っ越し業者はお客様の荷物の大きさや量を目安に見積もり金額を決定します。
明らかに下見の時より荷物の量が増えていたら、それは当然追加料金の対象になります。
当日にトラブルになってお互い嫌な気持ちにならないためにも、荷物が増えたらちゃんと引っ越し業者に連絡をしましょう。
また、捨てる予定の家具で見積もりには入れていなかったものを「やっぱり運ぶ!」となった場合も、当然追加料金がかかります。
【2. 当日までに荷造りが終わっていない】
荷造りを自分で行って運送だけを依頼するプランの場合。
このプランで依頼をしておきながら当日に荷造りが終わっていない場合、引っ越し業者は
荷造りが終わるまで待ってあげることができないため、スタッフも荷造りをお手伝いすることになります。(参照:
格安プランってどうなの?)
こういった場合も、
見積もりには入っていないサービスを行っているわけなので追加料金が発生します。
【3. 建物の状況が正確に伝わっていなかった】
荷物を搬送するにあたり、道の幅やエレベーターの有無などは重要な事項です。
このような
「搬送するにあたって気を付けること」をしっかり相手に伝わっていなかった場合、作業スタッフの負担も大きくなるので追加料金が発生することもあります。
上記のような場合は、たとえ「追加料金なし」と宣伝している引っ越し業者でも
例外で追加料金を請求せざるを得ません。
追加料金に納得がいかなかったら
追加料金が発生した原因を詳しく聞き、それでも、どう冷静に考えたって自分には非がない場合。
こうした場合は作業スタッフに訴えるのではなく
見積もりを行った、下見に来たスタッフへ連絡するのが一番手っ取り早いでしょう。
なぜなら、見積もりを行う営業さんと作業を行うスタッフさんは別人だからです。
特に作業を行うスタッフさんは
「荷物の荷造り・搬送」専門に行っていますから、料金的なことはわからない場合が多いのです。
もしかしたら、営業スタッフと作業スタッフで連携が取れていなかったり、間違えて連絡をしてしまっていたりする場合もあります。
特に引っ越しが集中するシーズンは大学生のアルバイトを雇う引っ越し業者もいます。
このような場合は、アルバイトの大学生に話をしてもらちがあきませんね。
「追加料金が発生した」→「カッチーン」となってしまいがちですが、感情的にならず冷静に担当スタッフに連絡をしたいものです。
両者で話が平行線の場合
最悪の場合ですが、自分側も業者側も非を認めず話が平行線になってしまった場合。
この場合は
消費者センター(国民生活センター)に相談するしかありません。
中には本当に悪徳の業者にあたってしまっている場合もありますから、泣き寝入りするのではなくしっかり相談しましょう。
特に荷物の紛失・破損・建物の傷に関しては、
時間がたてばたつほど証拠として残すのが難しくなりますから迅速な対応をすることが大切です。
消費者センター(国民生活センター)以外にも
「全日本トラック協会」でも相談に乗ってもらうことができます。